※ 作品の登場人物や内容に言及があります。ネタバレを含みます。
※ ただの個人的な感想です。
※ 二次創作のモブ霊を好んで読んでいるので、モブ霊目線での感想が多いです。他のCP推しの人は読まないことをお勧めします。
※ 原作師弟の関係は、あくまで「師弟愛」であり、「恋愛」ではないという大前提です(そういうジャンルの漫画ではないので)。
100話で明らかになった師匠に対する相反する感情
???%モードのモブ君もまた、モ君の一面であるという前提のもと、自分を特別扱いするレと自分を特別扱いしないツボミちゃんは対極にあって、自分を受け入れてほしい、あの人の言うことなんかきかないという一連の台詞の数々には、裏を返せば、レに対する拗れた感情や凄まじい感情を感じる。
尊敬と軽蔑。感謝と嫌悪。
モ君がこれほどまでに屈折した感情を抱く相手は、唯一レだけだと思う。
モ君にとってのツボミちゃんは、全知全能の女神のようなポジションに見える。憧れ、敬愛、好意。
レはモ君を救い、また、モ君を苦しめた張本人でもある。
二面性というのは本作の一つのキーワードであるけれど、モ君のレに対する感情もまさに二面性があるように思う。レを守りたいけれど、壊すなら自分しかいないと思っていてもおかしくはない。
離れたいけれど執着してしまう。
モ君側の愛着
レのモ君に対する愛はクリアに描かれてきたけれど、モ君側のレに対する愛着は、100話まであまりクリアに描かれなかった。
けれど、???の一連の台詞は、まさに、モ君が心の底で抱いていた本音だろう。
本性を見ればあの人は解放するよ、という???の言葉から察するに、レが自分の本性(超能力の暴走)を見れば解放する=師弟関係の解消となる結果を恐れていたようだ。
つまりモ君も師弟関係に愛着をもっていたということだろう。
(そしてレに対しては???を見せなかったモ君。それは、レが精神安定剤の役割を果たしていたということもさることながら、モ君が見せたくなかったのかもしれない。そこは不可抗力かもしれないが)
なぜモ君は立ち止まったのか
あのときモ君が立ち止まることができたのは、様々な解釈が可能だ。
A)モ君(???)はレの嘘を知っていたけれど、だからこそ彼はレが嘘を告白したことが衝撃だったのかもしれない。
だってその「嘘」こそが師弟を結ぶものだった(と二人は思っていた)し、それを詳らかにするのはまさに一番最初に二人がつくった「師弟関係の解消」に他ならないから。だから、ホワイティで師匠が正体について知っているかきいたときに、モ君は「いい奴」だと返して、師匠の嘘については「臭い物に蓋をする」かのように不問とした。多分、彼自身がまだ師弟関係の継続を望んでいたから。
B)別の考え方としては、おそらくもう一人のモ君が、誰よりも嫌悪し、軽蔑していたレの「嘘」「欺瞞」を、他ならぬレ自身が打ち明け、涙を見せ、それでもその嘘があったからこそ出会えたことを良かったと言い、そしてモ君もそれを納得できたからではないだろうか。
師弟の関係性の物語
1話~99話まで描かれてきた師弟の関係性を一旦ぶっ壊して再構築のスタートを作ったのが100話とも言えそうだ。
原作師弟は恋愛ではないという大前提のもと、本作の大きなテーマの一つとして、「師弟の関係性」があることは疑いない。
レに力がないことは恐らくモ君はとうの昔に気が付いていて、でも力ではなくて生き方について彷徨う少年だったからこそレとの関係を継続し、「臭い物に蓋をする」体でいたのに、レが蓋を叩き割って「臭い物」をさらけ出し、無理やり卒業させにかかってきたんだよ。なんて勝手で愛すべき人なんだろう。
「師匠」と呼び続けるモ君(101話、RE7)
もう師弟関係をやめてもいいのに未だに「師匠」と呼び続けているのは、シンプルに考えればその呼び方に慣れているからだろうけれど、私の妄想世界では、「そんな勝手は許さない、あんたを師匠と決めたのは僕なんだから」「僕から逃げるな」くらいのことは想っていてほしいな。
REIGEN第7話
レは早く師匠離れさせたくて頼らないようにしているのに絶体絶命のときにやはり心で頼ってしまうのはモ君だということを見せつけられたのがRE#7だ。
レが相談所の時点でモ君に連絡したのはトiメちゃんを助ける手段を模索していたからであって、自分に憑依させてタiヨiリに相討ちさせにかかった時点では、その作戦でうまくいくと思っていたから、モ君をあてにはしていなかったんだと思う、表面的には。
でもやっぱり、心の底ではモ君に来てほしかったのだろう。
突き詰めて考えると、レは世界の誰よりもモ君を必要としているということ。モ君もそれは分かってる気がする。
だから、モ君の為に師弟関係を終わらせようというのはレの大人としての精一杯の強がりも入っていて、でもレは「大人」であり、「一時保護者」であり、モ君を導く立場だからこそ、モ君に本音は言えないよね。
そんな拗れたレの感情を多分中学生、高校生のモ君では理解しきれなくて、一旦距離を置いて、でもいずれ戻ってくるような気がする。
この二人の関係性は二面性だから。
レは、「俺がいなくても大丈夫だ」(100話)と言ったけれど、それは、「モブは俺がいなくても大丈夫だ(けれど、俺はモブがいないと大丈夫ではない)」ということかもしれない。
RE7話のモ君は言葉は塩対応だけれど、行動では、レの窮地に駆けつけ、速攻で除霊し、座り込んだままのレに手を差し伸べており、優しい。報酬なんて期待していないと言っているのだから、師匠を助けたくて来たのだろう。
師弟愛の成就がうかがわれて嬉しい。